ホームエデュケーション支援グループにお世話になっています

 PTAの活動とか、避けたいな~ってタイプの人と思います。
そんな私が、不登校の親・支援グループと繋がり、なんだか面白くなってきたこの頃です。

 今年の年初にグループの会報に投稿した記事があったので、折角なのでup♪

「つながる前はどのような心境・状況だったか」


  現在、中学3年になる長女の娘が中学1年のGW明けから不登校になりました。

 私自身、子供の頃からおおらかに育ってきていて子育てについても特段こんな風にってポリシーがあるわけでもなかったので、日々の彼是や方針についても妻の方へ任せっきりになってきていたと思います。

 自らを振り返っても母からは細かいこと心配されたりだったけれど、父親からは「人に迷惑かけないように」「朝起きて夜寝る」「学校へ行ってればOK,試験勉強は日々のことをテストするんだからそれ様に特段何かしなくたっていい」位なもんで、成績について特に細かく言われるでもなく、大したストレスもなく育ってきたと自認している節もあり、そんな風に娘達とも接していければいいかなぁ~位に思っていました。

 そんな折、まさか不登校になろうとは。。。

 次女の方は幼稚園時代に登園を行き渋ったことがあって、数日続いたのち夫婦でも何とかした方が、、、となり私が会社の出勤時間を数日遅らせてもらうようにして、担いで登園させたりってこともありましたが、長女の方は逞しく皆勤賞目指す勢い(私もそういうタイプでした)で小学校時代後半まで元気に通っていました。

 ちょっと気になることが出始めたのは彼女が小学校5年生の時に吹奏楽部のフルートでパートリーダーになった頃からでした。
 後輩を指導するのに苦慮する様を聞いて、難しいことだろうけど、そんな艱難もいつか良い経験と思える日がくるかなと思っていました。
 他の人と行動を合わせたり、人との関わりにストレスを感じやすい、過敏さをもている彼女。 溜めこんだ時期でもあったように思います。
 家族での小旅行にも家で留守番しながらゲームすることを選択するようになってきたり、6年生になってからは部活のストレスがあった後に数日間休むようにもなっていました。
 そんな苦しい時期もあったけれど吹奏楽部は最期引退まで貫徹することができて中学校に入っても続けようか、他に興味のある美術部に入ろうか思い悩んだようです。
 
 中学校に入って1ヶ月、休むことなく通っていましたが休み時間等で周りが楽しそうに過ごしている中、一人で机に頭を伏せて休むことが多かったようで、本人曰く「つまらない」学校生活のようでした。
 
 GWにニコニコ超会議行って、間の数日登校日があった後、GW後半に家族で徒歩3H程で辿り着ける山奥の温泉旅館への旅。

 そしてGW明け、学校へ行けない。

 1、2日と経って、過去次女が幼稚園行き渋った頃の様に私が登校刺激を与えに寄り添う。 1H程、説得するも行かない。 
 
 私の中で「とにかく元気に学校行ってくれればOK」ってレベルが崩された。 

 娘も、行ってしまったらその後、そのまま行くんだろうケド、「普通が嫌だ」とのこと。 相当強い意志。

 私は戸惑いました。

 そんな娘について妻は理解をしようと不登校について調べはじめたり、娘の現状への理解を深めるべく努めたようです。

 私も本人の意志で行かないってことであれば、担いで強制連行って訳にもいかず様子をみることに。 

 とある日、出社するのに妻からいつもの様に「ゴミ出してきて」と渡された際、昼夜逆転していた娘を遠目に見て、「何もしないなら娘にゴミ出しくらいさせれば」とイラついてしまった。

 そんな私に対して、「ちゃぼさんは全く勉強が足りない、娘はそんな状態ではない重症」って諭されたのを覚えています。


「つながろうとした動機、具体的な方法・経緯、つながってみての変化など」


 娘が不登校になり、しばらくは学校復帰を期待していましたが、私の中の「常識」やら「不登校=問題行動ではない」についての学びの機会を得ることができて私自身豊かになってきていると思っています。

 その前後くらいに私の近所でちょっと変わったライフスタイルに挑戦している方と出会ったのですが、その友人も娘さん3人が不登校で、でも全く動じない。 娘が行きたくなったら行けばいいくらいに考えていて、同居していた方が「いつか学校通っていた」っていうことが「サッカークラブ通ってた」くらいの価値観になるんじゃない?って捉え方していたり、どんどん発想の枠が拡がってきました。 

 そんな折、金沢で不登校全国大会なるものがあることを知り、一家4人で参加してみることにしました。

 その後、自宅近辺に関連のフリースクールがあることを知り、親の会に参加した際にスタッフさんから不登校であることについてポジティブな考え方を伺い、ホームエデュケーションを支援するグループを勧めていただき入会に至りました。
 親の会では未だに子の不登校について悩み苦しまれ、現状を語り始めると涙ながらに辛い想いを語られる方もおられました。 私達も当初はそんな重苦しい想いで現状から先を考えても不安しかなかったと思います。 
 
 私なんぞは楽観し過ぎるのか、入会後は12月の「合同保護者会」に夫婦で参加した後、「問題行動ではない」ってことで安心してしまい、緩やかに穏やかになる一方、緩やかに「このままで良いのだろうか?」って思いも蓄積しはじめていたようにも思います。

 不登校になって一年が過ぎ、家族以外とは接触を持たない長女。

 夏に彼女の興味があるイベント(コミケ)があって、行ってみるよう促してみたのですが、どうも腰が重い様子。

 そんな様子への苛立ちをふとグループのSNSで愚痴ってしまった。 すると、諸先輩方から沢山のアドバイスを頂き、別視点から捉えることができて、彼女の興味について自ら確認しに行ってみました。

 普段、私や家族間では全く普通に過ごしているからついつい常人扱いして「行ってこいや」言うてしまうのですが、やはり色々難関があるようで、いろんな一歩目が踏み出せずに震えていることに気づければもっとジェントルマンなのかもしれませんな。

 コミケの件が何かしら変化の兆しとなったのか、その翌9月にははじめてグループのイベント(埼玉オフ会)に父娘二人参加できました。 

 そこから10月埼玉オフ、合宿、11月埼玉オフ、フリースクールフェス、横須賀オフと参加させて頂き、とても自信がついてきている様です。 

 ここ最近は姉妹で電車乗って百貨店のある駅まで行ってお茶してきたり、一人で出かけられるようにもなってきています。

 未だ進路やら中長期的な欲求への対処、日々の意図をもった生活等、「このままでいいのかな?」感は燻っておりますが私自身が関わりを持ちながら、共にめぐり合えた皆様との交流・学びの機会を有難く賜り、自らの意志で未来を切り開く彼女を応援していきたいと思います。